松本朋之(まつもとともゆき)

  <勝手に代表作>

  3部ゲゲゲの鬼太郎(作画監督)
  機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(原画)
  2部ひみつのアッコちゃん(作画監督)
  クレヨンしんちゃん(作画監督)
  南国少年パプワくん(作画監督)

      その他多数/帰属先「スタジオ座円洞」制作アニメ
      『土を喰らう』キャラクターデザインなども


■3部ゲゲゲの鬼太郎/担当話表

<本編>
#22 いじわる妖怪・天邪鬼
#29 妖怪ひでり神
#35 妖怪赤舌の千年王国
#42 妖怪牛鬼
#48 妖怪いやみ
#56 タヌキ軍団日本征服!(前編)
#61 まぼろしの汽車
#62 妖怪火車・逆モチ殺し!
#72 ケ・け・毛!妖怪大髪様

#79 妖怪やまたのおろち
#85 河童一族とたくろう火
#88 不思議な妖犬タロー
#92 人喰い家と妖怪家鳴
#97 夫婦妖怪!?皿数え
#99 はきもの妖怪化けぞうり
#102 おてんば魔女ジニヤー
#104 謎の妖怪狩りツアー
#106 とうふ小僧と山の神

<地獄編>
#1 母を訪ねて地獄旅
#5 地獄武者の処刑作戦!


ネズミ男の全裸を前にして一瞬の放心の図(右図)/この様な遊びセルが多いのも嬉しい↑


(左)#61「まぼろしの汽車」より吸血鬼デビュー鬼畜模写
(右)#62「妖怪火車逆モチ殺し」より金をせびる悪人面模写
鬼畜問題作2連発の作画監督偉業達成!

地獄編#1「母を訪ねて地獄旅」より模写↑
スレンダーボディを見よ!羨ましいシチュエーションです

<松本鬼太郎(初期ふっくら/後期スレンダー)>

「後期は2回に1回」と驚くべき頻度で作画を手掛けた
担当話数の最も多い、かつ最後まで「3部鬼太郎」に
付き合ってくれた作画監督です。愛着もひとしお....。
(何と『地獄編』まで!何と「テレマガ」カットまで!)

しかも松本作画の凄い点は、異常なまでの超過密な
作画スケジュールにおされながらも決して「作画破綻」
をしなかったところ。それどころか、3部の中でも
指折り的な高レベルの作画を最後まで保ち続け、尚かつ
話数の多いのを逆手に取って「作画実験」を試みていた様な
余裕すら感じさせるのです。その結果、楽しくてカッコ良い
サービス精神と遊び心に溢れたユーモアたっぷりの鬼太郎を
描き上げた------確かなプロの誇りを感じさせるお方です。


松本鬼太郎の魅力の醍醐味は何と云っても「動的魅力」。

あっさりライトに仕上げた、どちらかと云えば印象の薄れがち
な静止画像のセル一枚一枚。この何気ないセルが重なって
「動いた」その瞬間に、実に魅力的な松本鬼太郎が現れるという
独特の「仕掛け」が、松本作画には秘かに施されています。
この仕掛けは、アニメーターとしての「キャラの見せ方」に
徹底的にこだわり追求し、鍛練を重ねた「技」の結晶です。

顔などの個々のパーツはむしろ淡白なのに、
全体の「バランス」で見るとカッコ良い。
しかも「動いて」みたら滅茶苦茶カッコ良い。
それが、アニメーター松本さんの描く「鬼太郎」です。

画面狭しと縦横無尽に戦う・動く・走り回る-----柔らかい
線で描き出された端正な身体を大胆な構図で余すところなく
魅せてくれる松本鬼太郎は、是非とも目で「体感」して
欲しい鬼太郎なのです。後期は正に逸品です。


#99「はきもの妖怪化けぞうり」より模写
Bパート後半のこの動きは明らかにいなのん
作画の影響が見られます。原画、磯さんか?

作品後期になってから顕著になった、
松本作画の「動き」の滑らかさと面白さ

ここに、カリスマ「稲野義信」の影響が
あったと個人的には思っていたりします。

また、高レベルな作画を支えた座円洞の
原画マンチーム/鈴木克彦・山崎健志両氏
の尽力や、現在著名なアニメーターとして
名高い磯光雄氏の後期松本作画への原画参加
なども、書き記しておきたいポイントです。

あらゆる状況を受け入れ、呑み込み、
貪欲に吸収した、「遊び心」の達人に
心からおつかれさまでした!と感謝の拍手。

泣く程カッコ良い鬼太郎です。



#92「人喰い家と妖怪家鳴」より模写
横顔だってこんなに爽やかー!


◎そして忘れたい過去の過ち◎

#48「妖怪いやみ」より模写/発情鬼太郎

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