<勝手に代表作> 3部ゲゲゲの鬼太郎(作画監督) |
<本編> <地獄編> <劇場版> <補足> |
52話「燃えるネズミ男げた合戦」より模写(左図) 91話「妖怪ハンター ヒ一族!」より模写(右図) |
初期・中期・後期と回を重ねるにつれて進化を遂げていった 入好鬼太郎の、その絶大なる人気の秘密とは何だったのでしょうか。 それはひとつに、イラスト的な「止め絵」の魅力にあります。 連動的に動かす「アニメ的作画」というよりはむしろ、そのひとつ ひとつのシーンをじっくり鑑賞したいと思わせる様な「イラスト的 作画」の特徴と個性的な絵柄とを、この作監は持っていました。 セル上でもキャラをしっかりと描き込んだ「絵」として魅せる、 この、アニメーターとしては逆説的とも取れる作画の魅力は、彼の 確かな実力と共に着実にその個性と頭角をあらわしていったのです。 「鬼太郎」に「魂」が込められていたところにあると思います。 全身を用いて精一杯に表現し、そして力の限り「生きた」鬼太郎でした。 この表情豊かな、時に愛らしく時に鬼畜めいた等身大の少年のような 鬼太郎像に多くのファンは驚き、そして共感し、次第に魅了されて いったのではないでしょうか。子供たちには身近なヒーローとして。 そして大人たちには昔、自分が失ってしまった何かを重ねる存在として。 それは良くも悪くも、動かしがたい確固たる事実としてこれからも 存在し続けます。「影響力」とはつまり、そういうことなのです。 |
この裸体は新岡さん原画の匂いがぷんぷんしますよ↓ 鬼太郎の成長ぶりが大変著しかった入好作画ですが それはこの様な裸体ひとつとっても非常に顕著です というか何ですかこれは。同一人物とは思えません なに食ったらそんなに男らしく育つんですかッ |
根性で作監デビューを果たした(実は不遇の スタートでした)入好さんは、3部鬼太郎を 時間をかけて「自分のキャラ」にすることに 成功した作監です。そしてそれは、彼が実は 「鬼太郎大好きっ子」である証でもあります。 単なる仕事を超えた「何か」を、 彼は自分の鬼太郎に注ぎました。 心のひろい「鬼太郎ファン」なのです。 80話「妖怪吹消婆プロレス地獄!!」より模写 女プロレスラー・タンク松竹の超ド級タックル!! 入好鬼太郎にこんなアタックをかました女はタンク だけです!タンクが羨ましい!この回は「線の太さ」 の作画実験を試みて、その後封印された貴重な回です |
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地獄編7話「鬼太郎最後の出会い!!」(最終回)より模写 ユメコと別れ、そして新しく出会うために地上を目指す鬼太郎 |