#1「母を求めて地獄旅」より模写(作監/松本朋之)
母を恋しがり一人で泣く鬼太郎 それを見つめるユメコ

◎ゲゲゲの鬼太郎地獄編 放映リスト◎

脚本は#4「二大妖怪の罠」(大橋志吉氏)を除いて、全て武上純希氏担当

タイトル  作画監督 演出
#01 母を求めて地獄旅 松本朋之 芝田浩樹
#02 血戦三途の川 入好さとる 葛西 治
#03 鬼太郎VS地獄童子 宮澤康紀 岡崎 稔
#04 二大妖怪の罠 高田耕一 白土 武
#05 地獄武者の処刑作戦!! 松本朋之 芹川有吾
#06 血の池妖怪ヌルリ坊 西城隆詞 芝田浩樹
#07 鬼太郎最後の出会い!! 入好さとる
新岡浩美
葛西 治

<<ゲゲゲの鬼太郎/地獄編>>

鬼太郎がはじめて、誰かのためではなく、「自分のための幸福追求」を模索する道程を
そしてぬらりひょんが、最後まで鬼太郎と(つまり自身が捨てたものと)背中合わせに向き合いたいと願った
真摯な愛憎の果てを「模索・対決・解放・出会い・別れ・再会」を介して全7話ストーリー形式で展開。
脚本/武上ドリー夢★絶好調です。

ファン内でも否定/肯定の賛否両論大いに吹き荒れた この独自なる3部世界はしかし、
メディアの醍醐味「エンターテイメント」のツボを見事に押さえ 更に「地獄編症候群」とも
云うべき「大好きだからこそ泣けてしまって見ることが出来ない」症状を呈するファン層をも
当時少なからず生み出した(わたしです)、まことに「絶作」と呼ぶにふさわしい作品です。

作画的には松本朋之・入好/新岡コンビの続投で高クオリティを維持したいところでしたが
物語中盤からそれも叶わずに結果的にはバラつきがでてしまったのは少々残念でした。
しかし最終回の気迫の作画(作監/入好・新岡)の美麗さは、3部鬼太郎の作画的「完成形」の
ひとつとしての方向性を提示しており、非常に高レベルかつ得難い仕上がりとなっています。

評価不能 解体無用。当時の絶対的感情から未だ脱却出来ないので(もう15年経ちましたが)
各話解析は恐らく無理だと思われます。機会がありましたら是非「素直な」気持ちでご鑑賞下さい。

3部『地獄編』をあの当時体感出来た事は、自分にとって本当に幸いな事だったと思っています。

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